AZIKのすすめ より高速な日本語入力のために

2012.02.17kickbaseLifeHack


日々の業務を振り返ると、テキストを入力しない日というのはほぼないかと思われます。メール、エクセル、ワード、パワーポイント、オーサリングと、枚挙にいとまがありません。英語で全てのコミュニケーションをとっているようなグローバルなお仕事をされている方は別として、多くの人々は日本語を入力する機会が多いと思います。コードを書く時でさえ、日本語のコメントは重宝するものです。

普段あまり意識しないことですが、この日本語入力を効率化することが出来れば非常に大きな時間を生むことができると思い、出会ったのが今回ご紹介する拡張ローマ字入力AZIKです。日本語入力に限らず全てのライフハックに言えることだと思いますが、下記のチェックポイントを設けました。

  • 導入にあたっての学習コストが低いこと:どんなに便利な機能や環境でも、今まで培ってきた知識を全て捨てさり、新しく全て覚えなおすようなものはNGです。AZIKは一般のローマ字入力のキー配列をそのまま使用できます。使いながら、少しづつ便利な機能を覚えていけば良いのです。
  • いつでも元の環境に戻せること:個人個人によって得手不得手、好き嫌いはあるものです。トライ&エラーが簡単であることも大切なポイントと言えましょう。Google日本語入力を使用していれば、ワンクリックでもとに戻す事が可能です。
  • クロスプラットフォームで使用できること:たとえ優秀な環境であっても、限定されたOSのみでのみ稼働するものだと魅力も半減ですし、操作感に混乱が発生します。Google日本語入力ならば、WindowsとMacに対応しています。
  • 以下にAZIKとは何か?また導入の方法などを簡単に説明したいと思います。

    01:AZIKとは何か?

    一般のローマ字入力のキー配列( QWERTY )をほぼそのまま全て使える上に、下記のような拡張をしたものです。

  • 日本語によく出てくる文字列(読み)を2~3ストロークで打てるよう、特定のキーに機能を追加
  • 打ちにくいパターンの互換キーを用意
  • 本ブログでは、特におすすめな機能のみに焦点を絞って解説しています。全ての拡張についてはAZIK総合解説書をご参照下さい。

    02:使用法

    ▼必須( これだけは覚えましょう )

  • 「っ」の入力は「;」キーを使用します。通常のローマ字入力では「tt」と入力しますが、AZIKでは異なるので要注意です。
  • シャ行はXキーを、チャ行はCキーを起点として変換します。
  • ▼撥音拡張

    2文字めに「ん」が来るパターン( 撥音拡張 )に使用します。1ストローク目に通常通り子音を押し、次に対応する撥音拡張キーを押すと言った使い方をします。
    撥音拡張にはZ,D,J,K,Lが割り振られているのですが、なんだか全く記憶できなさそうな並びです。しかし、下図を見て頂ければその理由がわかるかと思います。

    図のように2ストローク目に入力したい母音の下のキーを撥音拡張としているのです。この配置がとても理にかなっているということを実際の例にとって説明します。

    「カンテン」と打つ場合

    通常のローマ字入力の場合「kanntenn」となります。1ストローク目に「k」を入力し、次に指が「a」を目指して動くことでしょう。
    ここでAZIKでは「a」のすぐ下にある「z」がア行の撥音拡張キー( ann )となっているため、自然に打鍵できることと思います。
    続けて「テン」の部分です。まずは「t」、その後「e」を目指しますが、その下にある「d」を押しましょう。

    最終的に以下のような打鍵となりました。なんと半分の入力になりましたね。この拡張はとても強力で、AZIKの名前の由来ともなっています。

    通常 kanntenn
    AZIK kztd

    ▼二重母音拡張

    母音が連続する場合に使用します。入力の方法は撥音拡張と同様、1ストローク目に通常通り子音を押し、次に対応する二重母音拡張キー押します。
    こちらも図を参照していただければ分かりますが、「対応する母音の近くのキー」が割り当てられています。前述の撥音拡張とは異なり、完全なルールとなっていないので注意してください。( 「近くのキー」というのが少々クセモノです )

    しかし、こちらの二重母音拡張も多用するため、すぐに指が覚えてくれるでしょう。今回も実例を元に考えてみましょう。

    「タイヘイヨウ」と打つ場合

    通常のローマ字入力の場合「taiheiyou」となります。1ストローク目に「t」を入力し、次に指が「a」を目指して動くことでしょう。
    ここでAZIKでは「a」のすぐ上にある「q」がア行の二重母音拡張キー( ai )となっているため、自然に打鍵できることと思います。
    続けて「ヘイ」の部分です。まずは「h」、その後「e」を目指しますが、その左にある「w」を押しましょう。
    最後に「ヨウ」です。まずは「y」、その後「o」を目指しますが、その右にある「p」を押しましょう。

    通常 taiheiyou
    AZIK tqhwyp

    9文字→6文字となりました。2/3の文字数です。省エネですね。

    ▼その他の互換・特殊拡張

    「kt」で「コト」や、「kf」で「キ」、「wp」で「ウォー」など、AZIKにはよく使うキーが多く登録されています。
    しかし互換キーや特殊拡張は必ずしも整合性が完全ではないので、はじめのうちは無理に使用する必要はないと思います。
    「動きが楽なものは自然に覚える」というAZIKの設計思想にならい、後々覚えれていけばいいと思います。

    03:導入

    実はほぼ解説の必要はなく、下記ブログでとても分かりやすく説明されているので、そちらをご参照下さい。ひとつだけ補足があるとすれば、「ローマ字テーブルを上書き」する前に、バックアップとして現在のテーブルをエクスポートしておくといいかと思います。( すでにカスタマイズされている方は特に )

    「AZIKを練習中」 その2 - AZIK を試す – 。: 英語とパソコン

    04:追加設定

    実際に使用し始める前に、注意点がひとつだけあります。Google日本語入力用のAZIK定義では、デフォルトでハイフン入力時に-( ハイフン )が表示されます。
    これに気づかないで使用していると、日頃のクセで「ー」を使いたいとき、ハイフンを打鍵してしまい、「おかしな変換になるなぁ…」となることがあります。
    もちろん、AZIKの機能通り「:」キーを使っても良いのですが、互換キーとして慣れ親しんだハイフンでも「ー」を入力できるように設定することをおすすめします。

    05:練習

    rage氏がGPLライセンスにて公開されているタイピング練習ソフトです。AZIKにデフォルトで対応している他、ランダム単語・固定文章・自動生成文、記録機能などかなりの高機能となっています。

    NinjaTの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

    日本語入力のようにPC操作の根底部分を変更するのは敷居が高く、乗り換えたばかりの頃は入力速度も下がるかもしれません。しかしAZIKの基本設計を理解すれば、確実に速いタイピングができるようになると思います。
    掃除と同じでキレイにするためには一回収納の中の荷物を出す必要があり、一見部屋がより雑然としたように見えるのと同じ事だと思います。AZIKが全てではないと思いますが、日本語入力を見直すきっかけになれば幸いです。

    参考サイト

    Google日本語入力に絶望したーーー!! – tomoemonの日記
    Google 日本語入力で、AZIK方式と、リアルタイム変換を利用した入力の練習と、そのための設定ファイル | すぐに忘れる脳みそのためのメモ
    タイピング/AZIK/AZIK練習記 – トモえもんの押し入れ


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