基本を押さえる!ブラシの挙動とモデルの移動

2012.03.14kickbaseZBrush4


ひとつの作品を創り上げるにあたって、ZBrushは様々な方法を用意してくれています。モデルの形状によって手法を変えても良いですし、自分の好みの工程をひとつに定めてスカルプトするのも手です。しかし、どんなフローを選択するにしろ、必ず必要となるスカルプトの基礎について今回は紹介します。具体的には下記内容となります。 本記事は連載記事です。目次はこちら

  • キーの組み合わせによるブラシの切り替え
  • ブラシサイズとモデルスケールの関係
  • モデルの移動方法( 右クリックナビゲーション )
  • マスクと選択の操作
  • 上記ポイントがモデルの形状に変更を加える作業に関しての基礎となります。他に重要なものとしてトランスポーズ系の操作がありますが、それについては次回以降の記事で説明します。

    ※画面はZBrush4R3のものです

    01 : キーの組み合わせによるブラシの切り替え

    ZBrushはキーボードとクリック( ドラッグ )操作の組み合わせでブラシモードの切り替えを行います。数が多いように思うかもしれませんが、慣れてくれば全く意識せずに操作できるようになります

  • ドラッグ:最も基本的な操作です。Zaddがオンになっていれば「盛り上げ」を、Zsubがオンになっていれば「押し下げ」を行います
  • Alt+ドラッグ:上記「ドラッグ」と逆の動作をします。つまりZaddがオンになっていれば「押し下げ」を、Zsubがオンになっていれば「盛り上げ」を行います
  • Ctrl+ドラッグ:マスクをかけます。マスクがかかった場所はスカルプトの影響を受けなくなります
  • Shift+ドラッグ:スムーズを行います。起伏をならし、滑らかな表面にします
  • Ctrl+Shift+ドラッグ:選択ツールに切り替えます。緑色の選択範囲で指定した場合その部分のみ表示、赤色の選択範囲で指定した場合はその部分を非表示にします
  • ※ZBrush4R2からの機能で、ブラシモードによってブラシサークルの色が変化するようになりました。下記画像はデフォルトのカラー設定ですが、変更したい時はPreferences > Edit > Cursors Colorsから行います

    02 : ブラシサイズとモデルスケールの関係

    はじめは戸惑うかもしれませんが、「ZBrushではブラシサイズを変更しなくても、モデルのスケールが異なればスカルプトの影響範囲が変化する」という特性があります。少し分かりにくいと思うので、下図をご覧下さい。左側はモデルが遠く離れた( スケールが小さい )状態です。この状態で、Fキーを押しモデルを全体表示したのが右側です。モデルが近くなり、スケールが大きくなっていますが、左右の画像上でブラシサークルの大きさは変化していないのが分かるかと思います。つまりZBrushのブラシサイズとは、キャンバスに対するブラシサイズということになるのです。
    ※+/-キーでキャンバス自体をズームイン・アウトするとブラシサークルの大きさも追従します

    上記を踏まえ、実際問題としてスカルプトをする上での注意点を見て行きましょう。下図を見れば分かる通り同じブラシサイズでも「モデルが離れていればより範囲が大きく、モデルが近ければより範囲が小さくなる」ということになります。この特性を利用するとブラシサイズの変更を最小限に抑えたまま、モデルとの距離を変えながらスカルプトを続けることができ、効率的に作業を進めることができます。ぜひうまく活用してください。

    03 : モデルの移動方法( 右クリックナビゲーション )

    ZBrushにはいくつかのモデルの移動方法がありますが、僕はその中でも右クリックナビゲーションを好んで使用しています。これは完全に好みの問題ですが、右クリックナビゲーションは操作系が簡潔な点とカーソル下にモデルがあっても問題なく動作するのでオススメです。ペンタブと右クリックについての操作は以前の記事を参照してください。

  • ペンを浮かせたまま右ドラッグ:モデルの回転
  • ペンを浮かせたままCtrl+右ドラッグ:モデルの拡大縮小
  • ペンを浮かせたままAlt+右ドラッグ:キャンバスに対してモデルを平行移動
  • ペンを浮かせたままShift+右ドラッグ→その後Shiftを離す:キャンバスに対して回転( バンク回転 )
  • 次にZBrush4R2から正式搭載となったタブレットペン・ジェスチャーを使えるようにしておきましょう。この機能は3.5から搭載されていたようですが、オフィシャルな機能ではなかったようです。
    Preferences > Edit > Enable Gesturesをオンにし、その後Preferences > Config > Store Configを押し起動時に本機能が有効となるようにします。ジェスチャーは下記のとおりです。

  • Shift+ペンを浮かせたまま小刻みに上下:カーソル位置にズームイン( クリックはしない )
  • Shift+ペンを浮かせたまま右回りに円を描く:ズームアウト( クリックはしない )
  • 04 : マスクの操作

    ブラシの種類によってマスクの挙動も変わってくるので、今回はデフォルトのMaskPenブラシの解説をします

  • モデル上でCtrl+ドラッグすると、ブラシサイズに合わせた太さでマスクを描きます。マスクの強さはRgb Intensityで制御します
  • モデル外でCtrl+ドラッグすると、矩形マスクを描くことができます。矩形内にモデルが入っている地点でクリックを離すと矩形がマスク領域として追加されます
  • モデル外でキャンバス上をCtrl+クリックするとマスク領域を反転できます
  • モデル外でCtrl+ドラッグし矩形マスクを表示させ、矩形内にモデルが入っていない地点でクリックを離すとマスク領域の解除となります
  • 05 : 選択( 表示・非表示 )の操作

    選択ツールも種類によって挙動が異なります。今回は最も基本的なSelectRectの解説をします

  • Ctrl+Shift+ドラッグすると、緑色の矩形選択範囲が表示されます。マスクと異なりカーソルとモデルの位置関係はありません。この時Ctrl+Shiftを押したままでSPACE+ドラッグすると矩形選択範囲自体を移動できます。またCtrl+Shiftを押したままAlt+ドラッグで赤色の矩形選択モードとなり、選択範囲のモデルを非表示にします
  • モデル外でCtrl+Shift+ドラッグし矩形選択範囲を表示させ、矩形内にモデルが入っていない地点でクリックを離すと表示・非表示部分の反転となります( マスクではこの操作は解除にあたるので注意 )
  • モデル外でキャンバス上をCtrl+Shift+クリックすると表示・非表示の解除となります( マスクではこの操作は反転にあたるので注意 )
  • 06 : ポリグループの表示・非表示

    マスクは一時的なスカルプトに便利ですが、ポリグループを作成しておけばいつでも部分的に表示・非表示を切り替えられるので、メッシュの管理に役立ちます。
    ポリグループはTool > PolyGroupsから様々な方法で作成できます。個人的には「マスク → Group Masked Clear Mesh( Ctrl+W )」のフローがおすすめです。

  • 表示したいポリグループ上でCtrl+Shift+クリックを実行すると、他のポリグループが非表示になります
    ※選択モード時のブラシがSelectLassoの時は注意が必要です。SelectLassoブラシでポリゴンの辺をクリックすると「ループ選択」となり意図した結果にならない場合があります。誤動作の要因となるので、ループ選択を使用しない場合はSelectRectブラシにしておくと良いでしょう
  • モデル外でCtrl+Shift+ドラッグし選択範囲を表示させ、選択範囲内にモデルが入っていない地点でクリックを離すと表示・非表示部分の反転となります( マスクではこの操作は解除にあたるので注意 )
  • モデル外でキャンバス上をCtrl+Shift+クリックすると表示・非表示の解除となります( マスクではこの操作は反転にあたるので注意 )

  • ページトップへ