今勤務している介護施設を辞めたい・・・辞めたいと感じている介護職員の転職のポイント

介護職で働く人達は、介護の仕事が好きで就業しているケースも多いです。

しかし、その一方で介護業界は離職率が高いのも事実です。

平成29年度 介護労働実態調査」では、前職のある介護職員のうち3割は別の介護施設からの転職だという結果があります。

このように介護の仕事が好きな人たちは、辞めても介護業界にとどまるという傾向があるようです。

今勤務している介護施設を辞めたい!そのような時の転職のポイント

介護施設で勤務する介護職員の多くは、「人の役に立つ仕事」や「やりがい、働きがい」を求めて介護職を志します。

一方で、理想と現実のギャップから離職率が高い業界でもあります。

でも介護が好きな職員の多くは、介護施設を辞めても別の介護施設に勤務する場合が多いようです。

同じ介護業界の中で転職を考える場合にはどのようなポイントを考えればよいでしょうか。

休みが取れない!夜勤が辛い!~介護職として働く時間が問題の場合~

シフトで働く介護職員から、「来月の勤務が月末まで分からない」とか「希望休みが入れられず子供の行事にも出られない」などという話しを聞くことがあります。

特に大きな介護施設で職員数が数十人単位でいる場合には、シフトを作成することはとても難しい作業となります。

一人ひとりの希望休の調整、連続勤務にならないように、誰と誰が組むと良くない、など様々なことを考えてシフトを作成します。

でも働く側から見れば何とか早く来月の予定が知りたい!もっと自由に働きたい!というのが本音だと思います。

時間の融通が利く介護施設・職場を探す

そのような場合には、時間の融通が効く職場を探すという方法もあります。

介護施設の中には、「希望休が月に何日まで可能」と求人で掲載している施設もあります。

場合によっては派遣職員やパート職員などで自由な時間の勤務を希望することも可能です。

また、夜勤が辛いという場合には、通所介護(デイサービス)や訪問入浴などの日勤帯が中心の職場を選択するという方法もあります。

入所系以外の施設では、土日祝日を休日にしている施設もあるのでその場合には必然的に休日となります。

求人票を見比べると、休みの日数や勤務時間は施設によって大きく異なることがわかります。

時間的な自由を優先させる場合には、休日数の多い施設や勤務時間の短い施設を選択するという方法をおススメします。

上司と合わない!人間関係が合わない!~人間関係をリセットしたい場合~

介護職員の退職理由で最も多いのは人間関係と言われます。

介護はひとりで行うものではなく、多くの職員が協力をしながらサービスを提供しています。

そのため、能力差や経験差などから職員同士の派閥やイジメに繋がる場合もあると言われます。

イジメを行う介護職員が、見るからに意地悪・・・という場合もあるかもしれませんが、多くの場合は外見ではわかりません。

とても難しいのは、「転職してみないと分からない」という点だと思います。

一人で介護が出来るサービスもある

そのような場合には、大きな施設でのチーム介護よりは訪問介護などのように一人で高齢者と接することが出来る業務に就くという選択もあります。

また、厚生労働省が運営する介護サービス情報公表システムでは、施設職員の入退職者の統計やどれくらいの在職年数の職員がいるかなどを公表しています。

そのような統計で、職員の入退職が多い職場は注意する必要があります。

給料が安い!手当が少ない!~給料等の金銭面の問題の場合~

介護業界は待遇面で恵まれているとは決して言えません。

介護保険では、提供したサービスに対する報酬は加算という形で施設の収入と結びつきますが収入を上げ続けるということは難しい制度となっています。

そのため、施設の規模や定員数から得られる収入はある程度決められており必然的に人件費に回る割合も上限があります。

給料を良くしたいというのは全ての人の願いだと思います。

まずは、勤務日数や勤務時間から自分の時給を計算してみて明らかに他の施設よりも劣っていれば転職をすることをおススメします。

その他には、介護業界はサービス残業も多いと言われる場合があります。

給料に反映されないサービス残業が多い施設はブラック企業と言っても過言ではありません。

金銭面が悩みなら処遇改善加算、賞与、昇給額に注目

例えば処遇改善加算の配分方法などでも、手当てなのか賞与なのか基本給に充当なのかによっても得られる給料は変わってきます。

まずは、出来る限り高い処遇改善加算を算定している施設に勤めると必然的に介護職員に配分される金額は多いはずです。

また、一時的な初任給だけではなく昇給額にも注目が必要です。

ほとんど昇給がないという介護施設も多く見られるので求人票では昇給額にも注視しましょう。

基本給の増額は、賞与に反映されたり退職金に反映されたりする場合が多くあります。

腰が痛い。業務が辛い!~ハードな仕事が原因の場合~

介護職員の職業病とも言える腰痛は、長く介護業界で頑張る介護職員が一度は経験することかもしれません。

特に、身体介護が中心の入所系の施設では、入浴介助やオムツ交換、ベッドへの移乗などいつ腰痛を悪化させてもおかしくない業務が中心となってしまいます。

出来る限り自立した高齢者への介護を行う施設を探す

介護業務の中にも、グループホームや訪問介護の生活援助など自立に近い高齢者を対象としたサービスもあります。

腰痛は、一度発症すると繰り返してしまうことも多く完治が難しい病気です。

仕事も大事ですが、まずは自分の身体が一番大事です!無理をしないで出来る業務を探しましょう。

ここに居ても介護士として成長できない。~ステップアップを目指したい場合~

介護施設では、業務に追われ時間に追われ、なかなか資格取得やステップアップを目指せないという声を聞くことがあります。

ここに居ても自分が成長できない、将来が不安と思った場合にはどうすればよいでしょうか。

相談員やケアマネジャーなど関連する職種を目指す

介護職は素晴らしい仕事ですが、体力的にもハードな仕事です。

経験を積んで、資格取得などをして相談員やケアマネジャーを目指すという方法はステップアップの方法のひとつです。

資格取得の勉強時間を確保するため短時間勤務を行ったり、夜勤専従で生活のメリハリを付けたりして、空いた時間で勉強するという方法もあります。

グループホームの夜勤などは何も異常がない日には静かな夜となるため、その時間を利用して資格取得の勉強を行った、などという話しを聞いたこともあります。

介護業界の中でも様々な職場があるため、転職によって問題が解決できることもある

介護職は素晴らしい仕事であると同時に、とても大変な仕事のひとつです。
また、大変な一方で社会的にも待遇的にも決して恵まれている仕事とは言えないかもしれません。

一方で、介護施設を辞めても別の施設に勤める人も多いことから「やりがい」や「充実感」のある仕事とも言えます。

幸い介護職員は引く手あまたで、働くことに困ることは少ない職種です。

現在の職場に、疑問や不信感がある場合には転職をすることを選択することも決して悪いことではありません。

しっかり情報収集を行い、転職先を探してみるのも良いでしょう。

介護の転職に精通した転職エージェント等から情報収集することで希望の勤務先が見つかる可能性が高まります。

特に人間関係や介護施設の雰囲気等はなかなか情報が取り難いので、そうしたことがきっかけで転職を考えるケースでは転職エージェント等から情報を取得しておくと良いでしょう。

きらケア介護求人
※介護施設の人間関係や雰囲気等が原因で今の介護施設を辞めたいと考えている方におすすめの転職エージェントです。
各介護施設の情報をしっかり把握しているため、転職アドバイザーの方から求人先の細かい情報について情報を得ることが出来ます。
また、待遇交渉等も行ってくれるので、少しでも給料アップができたらいいなと感じている方がいらっしゃいましたら是非相談してみてください。
自身でそうした情報を調べるのは大変なため、介護施設の雰囲気や人間関係等が気になる方は転職エージェントの活用を考えてみてはいかがでしょうか。

その他以下の記事でも介護業界での転職のコツや転職エージェントに関して紹介しておりますので、転職が頭をチラついている方は是非ご参照ください。

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