認定こども園への転職を考えていますが、保育園や幼稚園等と何か違いはありますか?

保育士や幼稚園教諭をされている方で、認定こども園への転職を考えている方は多いのではないでしょうか。

しかし、認定こども園がどんなところか、保育園や幼稚園との違いは何なのか、よくわからない方もいらっしゃると思います。

今回は、認定こども園への転職を考えている方に向けて、役立つ情報を紹介していきたいと思います。

認定こども園とはどんなところ?

認定こども園がどんなところなのか知って頂くために、まず保育園と幼稚園について知っていただきたいと思います。

そのうえで、認定こども園との違いを説明していきますので、ご覧ください。

保育園とは保護者に代わって保育を行うところ

保育園とは、日中の家庭保育ができない保護者に代わって、子どもを預かって保育を行う施設です。

0歳から就学前の子どもたちが通っており、睡眠や食事や身の回りのお世話を行っています。

幼稚園とは保護者に代わって教育を行うところ

幼稚園とは、満3歳から就学前の子どもたちを預かって、年齢や個々の発達に合わせて教育を行う施設です。

子どもたちにとって最適な環境の中で運動教育や知的教育を行っています。

認定こども園は保育園と幼稚園の機能を合わせたところ

認定こども園とは、上記で記した保育園と幼稚園の両方の機能を合わせた施設になります。

これまで保育園に通っていた子どもたちが幼稚園と同等の教育を受けながらも、最長11時間の預かりが可能です。

認定こども園の4つのタイプ

認定こども園は、子どもたちに十分な保育と教育を提供していくために、4つのタイプに分けて運営しています。

認定こども園のタイプ①幼稚園型

認定こども園の幼稚園型は、幼稚園の中で保育時間を延ばすなどの保育園の機能を取り入れた施設です。

幼稚園型では、他の認定こども園より保育時間が短かったり、土曜日が休園の場合もあります。

認定こども園のタイプ②保育園型

認定こども園の保育園型は、家庭保育が可能な子どもたちも受け入れ可能な保育園になります。

保育時間は、それまでと同様に11時間となっていますが、保育園保育指針に基づいた教育も行っています。

認定こども園のタイプ③幼保連携型

認定こども園の幼保連携型は、保育園の機能と幼稚園の機能を合わせ持つ施設です。

保育や教育内容は、専用の教育・保育要領をもとに行い、施設の広さや設備の条件も厳しく定められています。

認定こども園のタイプ④地方裁量型

認定こども園の地方裁量型は、認可外保育園が保育と教育の両方を提供している場合を指します。内容や預かり時間は施設によって異なっています。

認定こども園で働くにはどんな資格が必要?

認定こども園について、保育園と幼稚園の違いを踏まえながら説明してきました。

では、実際に認定こども園で働くうえで、必要な資格について説明していきたいと思います。

基本は幼稚園教諭と保育士資格が必要

認定こども園は、保育園の機能と幼稚園の機能の両方を合わせ持った場所となっています。

そのため、実際に働くには基本的に保育士資格と幼稚園教諭の両方が必要です。

しかし、4つのタイプによっては両方の資格を持っていなくても働くことができる場合があります。

認定こども園4つのタイプによって必要な資格が変わる

幼稚園型、保育園型、地方裁量型は3歳未満の保育に従事する場合に保育士資格が必要になります。

しかし、3歳以上児に対しては保育士資格か幼稚園教諭のどちらか片方でも可能です。

ただし、幼保連携型の場合は両方の資格がなければ勤務できません。

認定こども園の多くが、幼保連携型になっていますので両方の資格取得をおすすめします。

片方の資格しかなくても特例措置を利用しよう

現在、保育士か幼稚園教諭のどちらかの資格しか持ってない方でも、ご安心ください。

片方の資格しかなくても、特例措置を利用することで通常よりも負担なく資格取得が可能になります。

・利用可能者
保育士資格又は幼稚園教諭を取得後、事務経験が3年かつ4320時間以上

・利用方法
講座を開設している学校で、指定された科目を8単位習得し、検定に合格後に取得可能

保育園や幼稚園と勤務の違いはある?

実際に働き始める前に、認定こども園での勤務は保育園や幼稚園との違いがあるのか、確認していきたいと思います。

働き始めてから「こんなははずではなかった」と思うことのないように、認定こども園での勤務について情報収集することをおすすめします。

子どもによって降園時間が変わる

認定こども園では、保護者の勤務状況や家庭環境によって子どもの降園時間が変わってきます。

4時間で帰る子どももいれば、11時間園にいる子どももいるのです。

降園時間が違と、それに合わせて職員も動かなければならないので、保育園や幼稚園よりも臨機応変な対応が必要です。

保育と教育の両方を行う

認定こども園では、保育と教育の両方を行うので、それ相当の知識や指導力が必要です。

現在の施設でどれだけ長く勤務していても、認定こども園に転職する際は新たに学ばなければならないことがたくさん増えてきます。

その分、職員自身も成長出ますし、子どもたちに対して新たな一面を発見することもできます。

認定こども園の需要は高まっているため転職需要も大きい

認定こども園での転職を考えている方に向けて、保育園と幼稚園の違いについて解説しました。

これまでは、家庭の状況に合わせて子どもを預ける場所も目的もはっきりと分けられてきましたが、最近では保育園でも教育面に力を入れていたり、幼稚園でも延長預かりを実施したりするところが増えてきました。

そのため、保育と教育の両方を行っている認定こども園への需要は、どんどん高まってきているのです。

認定こども園への転職を考えている方は、ぜひこの記事を参考にして転職活動を進めていってください。

なお、具体的に転職をお考えのケースでは転職エージェントの利用も検討してみてください。

業界の最新の情報を多数持っている専門家に話を聞くことも重要と言えるため、検討してみてください。