薬剤師の転職において面接でよく聞かれる質問は?薬剤師の面接対策

こんにちは、milkulmiと申します。

まず簡単に自己紹介をさせて頂きます。
2012年、薬学部が6年制となり初めての卒業生として無事に国家試験に合格。
大手の調剤薬局に就職しました。3年の勤務経験を得て、製薬会社のDIに転職しました。その後再び調剤薬局に就職し、現在に至ります。

上記の通り企業と調剤薬局の2回の転職経験がありますが、今回は薬剤師の転職において面接でよく聞かれる質問をまとめます。

薬剤師の転職の際の面接でよく聞かれる質問

まず、薬剤師の転職というと調剤薬局、ドラッグストア、病院への転職が主になってくると思います。

その他、薬剤師免許を生かして製薬会社などの企業への転職をする方もいるでしょう。

そのいずれにおいても面接というのはとても重要になってきます。

どのような目的で転職をするのか、今までどのような実績を積んできたのか、うちの会社に入ってどのような貢献をしてくれるのか、など転職先の面接官はこのようなことが気になります。

その疑問を解決するにはやはり面接を通してしっかりとその人物を見極める必要があります。

面接でよく聞かれる質問

限られた時間の中で行う面接ではよく聞かれる質問があります。
そこで、面接の際に主に聞かれる質問をまとめたいと思います。

① なぜこの会社を選んだのかという志望動機
② 転職理由、この会社でやりたい事
③ 前職での実績や自己PR
④ 薬剤師を目指した理由
⑤ 逆質問

いずれも一般的な質問内容かと思いますが、私自身も2回の転職の際に実際に面接で聞かれました。

後悔のない転職、面接にするためにも順番に詳しく見ていきたいと思います。

①なぜこの会社を選んだのかという志望動機

まず、①なぜこの会社を選んだのかという志望動機についてです。

こちらの質問においては薬剤師の転職に限らずあらゆる業種において聞かれる内容でしょう。

調剤薬局、ドラッグストア、病院、いずれもたくさん会社はあります。

売り手市場の薬剤師、求人も多いでしょう。その中でなぜうちの会社を選んだのか、当然面接官は気になります。

この質問に対する答えとしては、求人先の企業に関するリサーチをきちんと行い、転職者本人が目指す働き方と企業が掲げる業務内容や目標との方向性が一致していなければいけません。

例えば、自分は在宅医療に関わりたいと思っていてもその企業が在宅医療を行っていなければ意味がありません。

また、求人先の企業の特徴を志望動機にあげるのも良いです。

例えば、その企業が地域医療に積極的に関わっているのならばそれを志望動機にあげましょう。

転職の際はいくつかの企業を受けることが多いと思いますが、それぞれの企業の特徴をしっかりとつかんでそれを伝えられるようしっかりと対策をしましょう。

②転職理由、この会社でやりたいことについて

②転職理由、この会社でやりたいことについてですが、
これは①の志望動機とつなげることが出来ると良いです。

例えば、現在勤めている会社よりももっと地域医療に関わりたくこちらの会社を志望した、採用されて働くことになった際は地域医療に貢献が出来るように地域住民向けのイベントを開催したい、などです。

この人はうちの会社に入ってどのようなことをしたいのか、どのような貢献をしてくれるのか、面接官に伝わるようにしっかりと熱意を伝えてください。

また、転職回数が多かったり在職期間が短い場合はその理由をしっかりと伝えられるようにしておかなければなりません。

私も2回目の転職の際は前職を半年でやめることになり、転職会社のコンサルタントの方からその点についてはきちんと説明が出来るように対策をしておかなければならないとアドバイスを受けました。

せっかく採用をしてもすぐに辞められてしまっては求人先の企業も困りますので詳しく聞かれる可能性があります。

面接官に納得してもらえるように対策を練っておきましょう。

この際、給料が安かった、人間関係が良くなかったなどのマイナスの理由は述べないようにしましょう。

実際にこれらの問題で転職をする場合もあるかと思いますが、マイナス面を伝えるのではなく、これから新たに働くにおいてプラスになる面を述べて面接官を納得させられるようにしましょう。

③前職での実績や自己PRについて

薬剤師の場合は店長や管理薬剤師の経験があると採用されやすくなったりお給料面などで優遇をされる場合があります。

また、このような経験がなくても店舗の仕事の一環で在庫管理を任されていたり、DI業務として資料を作成していた、かかりつけ薬剤師として患者さんの健康に関わっていた、など何か取り組んでいたことがあったら伝えましょう。

それが自己PRにもつながります。

最近では認定薬剤師の資格を取得する薬剤師も増えてきました。

何か保有している資格がある場合は積極的に伝えましょう。

保有していない場合も今後取得を考えている場合は伝えておくと良いです。

企業側で費用などを負担してくれたりサポート体制が整っている所も増えてきたので、やる気や積極性をアピールするようにしましょう。

また、薬剤師と直接関係していない資格を持っている場合も伝えると良いです。

私の元同僚でアロマテラピーの資格やヨガのインストラクターの資格を持っている人がいました。

直接薬剤師の仕事とは関係がない資格ですが、患者さんとの会話の中で生かせることもあるようです。

面接の際にも面接官の印象に残る大きなアピールポイントになりますので何か保有している資格は伝えるようにしましょう。

④薬剤師を目指した理由について

新卒の就職試験の面接では必ずと言ってよいほど聞かれる内容かと思いますが、転職の際の面接でも聞かれることが多いです。

私も転職の際の面接で2回とも聞かれました。

薬剤師をはじめとした医療従事者たるもの、人の命に関わる仕事をしている、という強い責任感や意識はとても大切だと私は思います。

自分が薬剤師を目指した理由について日々の業務をこなしている中ではついつい忘れてしまったり、元々持っていた意気込みや薬剤師として心掛けていること、大切にしていることをないがしろにしてしまうことはあるかと思います。

私の場合ですが、幼少期から曾祖母と同居をしており毎日大量の薬を飲む姿を見ていました。

毎日毎日こんなにたくさん薬を飲んで大丈夫なのかな、必要性があるのかな、そもそも薬ってどうやって効果を発揮するのかな、このような疑問をもったことが薬剤師を目指したきっかけでした。

同時に薬剤師を目指したきっかけとなった曾祖母の姿をみていて不安に感じていた多剤併用についてしっかりと学んで医師に提言をしていくことが私が目指す薬剤師像でもあります。

面接を受けるということはこのような元々自分が目指していた薬剤師像や持っている意識を思い出すきっかけにもなります。

自分という人間性を伝えられる質問事項でもありますので整理をしておくと良いと思います。

最後に⑤逆質問についてです

最後に何か質問はありますか。面接官は聞いてきてくれると思います。

ありません、といった答えや長い沈黙は避けて何かしらの質問をするようにしましょう。

どんな小さなことでも構いません。特に女性の場合だったら産休や育休の実績や復帰率はどうか、復帰をした場合に時短勤務をすることは出来るのか、など少しでも気になることがあったら何でも質問するようにしましょう。

せっかく時間と労力をかけて挑む転職活動、いざ入社して自分が思い描いていた働き方と異なっていたら台無しです。

そこでさらに転職を繰り返す、という悪循環にもなりかねません。

こちらから質問をすることで面接官も積極性をみてくれますし入社後のこんなはずではなかった、というギャップを可能な限り小さくすることも出来ます。

いくつか質問は用意をしておくようにしましょう。

転職をする際に転職会社を通して行う場合、転職エージェントを活用していれば、担当コンサルタントの方が面接に同行してくれる場合もあります。

こちらから質問をしにくい内容については代わりにコンサルタントの方がしてくれる場合もあります。

私の場合、職員や家族の薬代の補助の有無が気になりましたが少し質問しづらかったので会話の中で自然にコンサルタントの方が質問をしてくださいました。

質問しづらい事項についてはこのように転職会社を利用するのも一つの手だと思います。

薬剤師の転職で面接の事前準備はしっかり行いましょう

私は企業と調剤薬局2回の転職で面接を経験しましたが、感じたこととして企業の面接は少し堅苦しくきちんと準備をする必要があり、調剤薬局の面接は雑談のような感じでリラックスして挑むことができたという点です。

いずれも1対2の面接で緊張感はありましたが、企業の面接の方がより緊張感がありました。

調剤薬局は3社受けたのですが、いずれの面接においてもそれほど緊張感はなく会話と通して面接を行うという感じでした。

また、現在勤めている会社は個人経営の薬局で面接も社長との面接が1回のみ、10分程度ですぐに終わったのですが、帰り際に社長から直々にうちの薬局においで、と内定ともとれる発言があったので驚きました。

今後は変わっていく可能性もあるかと思いますが、薬剤師の転職において特に調剤薬局はまだまだ売り手市場で求人数も多いです。

リラックスをして会話を楽しむくらいの意識で挑めばよほどの事がない限り大丈夫かと思います。

しかしながら、上記に記した面接で良く聞かれる内容についてはきちんと準備をしてスムーズに答えられるようにして、後悔が残らない面接になるようにしましょう。

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